どうも僕です。
パランタさんから、絵の添削をお願いしたいということで、ご連絡もらったのでちゃんと伝えられるかわかりませんが、今回も頑張って添削してみたいと思います。
パランタさんのTwitterは以下!いつもケモノの豪華なイラストを描いてらっしゃる方です。装飾や画面の密度がいつもすごいので尊敬します。めっちゃすごいと思います。
Twitter: https://twitter.com/parantal
今回下書きの時点での添削になります。
一応完成品はすでにTwitterにアップされているのですが、依頼としてはこちらの画像をいただいてます。
ですので僕が添削するのはこの下書き時点でのものだけに言及していこうかと思います。
●情報の整理
パランタさんの絵はいつも密度高く豪華でとても良いことだと思います。
ただその情報量が時として諸刃の剣になることもあって、今回の下書きもそういう面があると思いますのでちょっと整理してみようと思います。
●シルエット
まずは現状の大まかなシルエットを取ってどういった形に見えるのか確認してみます。
こんな感じです。色んな場所が重なり合った結果どこがキャラクターでどこが小物やエフェクトなのか分かりづらいと思いませんか?
そこを整理してみようかと思います。
シルエットを整えました。ちょっとパランタさんの強みである装飾部分は添削の都合上省かせていただいています。
以下のような優先順位をつけて整えました。
1:キャラクター
2:小物
3:エフェクト
こういう感じ
あとついでにですが、足がすごく短く畳まれてしまって左足が短く見えていたのでそちらも調整しています。
シルエットだけでもキャラクターが本を持っていて、丸い球体を手で浮かせているような感じに見えるようになったんじゃないでしょうか。
●構図を整える
シルエットは落ち着いたので構図を微調整してみます。
オーソドックスに3分割法を使って微調整します。
画面を3分割してその交点と対角線にいい感じに乗る様に微調整しました。今回は交点に片目がドンピシャに来る様に調整しました。
ついでにより画面に流れを作るためにエフェクトの代わりの本のページや栞などを飛ばしてみます。
意識としてはキャラクターで大きく三角形の安定したポージングですので、
その流れを壊すように大きなカーブラインを作ってあげています。
あとキャラクターは顔が命なのでできるだけ、顔に目が行くようにカーブラインの流れでついでに補強してあげています。
●パーツバランスを整える
最後に背景をちょっと足しました。
あまり丁寧ではないですが、とりあえず消失点をちゃんと1つ取っています。
これを入れることで画面により空間感が出たと思うので、それを鑑みて各パーツのバランスを整えてみます。
本を持っている手をパースのラインに少し沿わせて、集中線のラインを強調
左足もそれに合わせて少しパースをかけて小さくしています。
また、尻尾を描き忘れていたのでそれもついでに追加しておきました。
背景の空間にキャラが寄り添うことで相乗効果が生まれてグッとキャラの存在感が引き立ったと思います。
添削としては以上になります。
●比較
最後に比較してみます。装飾の差があるので単純な比較はできませんが、より見易くキャラクターの個性が伝わり易い絵になったのではないでしょうか。
まとめ
今回、情報の整理として
シルエット
構図
視線誘導
主にこの三つの視点で調整してみました。
これってつまりどういうことなのかと言いますと
情報量を整えるって考えると一見密度がない絵って考えてしまうかもしれないのですが決してそうでは無く、宝箱に入った宝石の価値をよりわかり易くしよう!っていう話なのです。
なので、まずは描きたいものの優先順位をつけてみるとよりパランタさんのゴージャスな絵をゴージャスなままに受け取ることができる様になると思います。
パランタさん!今回の記事参考になれば幸いです。
以上、あるうららでした。